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市長メッセージ

ID番号 1001534 更新日  令和1年11月28日  印刷

市長メッセージ(令和元年(2019年)12月1日)

就職氷河期世代に光を

いきなりですが、人は生まれてくる時代を選べません。経済が好調な時の就職は“売り手市場"と呼ばれるように比較的苦労せずに早々と内定が決まっていきます。しかしバブル経済が崩壊した1990年代半ば頃から急速に景気が悪くなり、極端な就職難が始まりました。それは10年以上続き、高校や大学を卒業しても望まぬ就職をして転職を繰り返したり、正規雇用されず非正規雇用やアルバイトで暮らしを立てざるを得なかった、いわゆる「就職氷河期世代」と呼ばれる人たちがいます。その数は30代半ばから40代半ばを中心に約100万人いるといわれています。その10年ほどは企業はもちろん、公務員も自治体によっては新卒採用がゼロの年もあったほど、就職への扉は開かれない状態が続きました。バブル時代には考えられない厳寒の冬の時代に、社会の荒波に若い人々は放り出されました。追い打ちをかけたのは「労働者派遣法改正」による非正規雇用の拡大。これは不安定な雇い方によって、企業が働く人々を景気によって解雇しやすい法律です。雇い止め、1年ごとの更新によって「もうおしまい」と言われたらそれまで。どれほどの不安を抱えての日々でしょうか。これでは家庭を持ちたくても一年先が見えないのですから、結婚もままならない、もちろん少子化になります。企業は新卒至上主義を見直し、就職氷河期世代の採用に踏み切るべきだと考えます。
さらに追い打ちをかけたのは小泉政権時代に「自己責任論」が広がり、世の中もその空気に乗ったことにもあると思います。きちんとした仕事に就けないのは自分の努力が足りないからだ、自分が悪いんだ、そう思わざるを得ない状況の中で、抵抗すらできなかったのです。当時、50社いや100社以上に受験して全て落ちた人たちに話を聞くと「懸命に就職活動をしてすべてだめだったら、あなたはこの社会に必要ないと言われたようなもの。存在そのものを否定されて目の前が真っ暗になりました」。夢や希望を持って社会人としての一歩を踏み出した若者の中には、就職氷河期という時代に翻弄(ほんろう)され、自ら命を絶ったり、ひきこもらざるを得なかった人々もいました。私は社会全体の責任だと考えます。
自治体としてできることを考え、宝塚市では就職氷河期世代に特化した市職員採用試験を実施し、4人の採用を決定しました。全国34都道府県から1816人の方々が応募してくれました。心から感謝いたします。メディアも大きく取り上げてくれたこともあり、三田市、加西市、赤穂市、太子町、また和歌山県、茨城県境町、そして兵庫県の福祉関係機関や一部の企業など全国に採用の動きが広がっています。何より嬉しかったのは、本市に受験してくださった方々が「私たちの苦しみに光を当ててくれたことに感謝します」「希望をもらうことができました」「宝塚市民の役に立ちたい」と言ってくれたことです。共に支え合う社会への道のりは決して平坦ではありませんが、若い人々の絶望を決して他人事ではないと思うところから全ては始まると思います。
寒い日々の到来です。ご自愛ください。

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